日本のPMOコンサル市場を作り上げた男
長年にわたってPMO関連の仕事に携わってきた田口 正剛。そのキャリアの始まりは、20年以上前にまでさかのぼります。
新卒入社した会社で大規模プロジェクトのPMOとして数多の経験を積んだ田口ですが、その当時、日本において「PMO」というワードはまだ耳馴染みのないものでした。
周囲からは、そんな職種は無いと一蹴される状況でしたが、諦めずに必要性を説いていたら、そこまで言うならやってみろと、先輩がPMOの案件を取ってきてくれるようになりました」
そこから3年ほど経つと、徐々にPMOという役割が浸透し始めるようになりました。PMOが関与したプロジェクトの成功率が高くなった事例が続いたことも理由のひとつです。
そうした追い風を受け、2005年に創業された会社に創業メンバーとして参画し、PMOサービスの提供をスタートしました。そしてPMOという新しい職種の人材を積極的に募集し、日本におけるPMOコンサル市場を開拓していきました。
そして2016年。田口は次のアクションとして、自分が立ち上げから関わった企業を離れ、INTLOOPへ参画しました。
ですが創業から10年間は少数精鋭のコンサル会社となっていたため、外から見ていた者としては、日本最大規模のフリーランスコンサル事業を持っているのに成長機会を逃しているなと思っていました。そんな中、林社長と再会した際に16年から第2の創業として成長に舵を切りたいと相談を受け、成長の伸びしろが沢山残っている会社の第2創業に参画する事を決意しました」
参画した田口が就いたのは、フリーランスコンサル事業の責任者。あえて自身の武器であるPMOという仕事から離れる選択をしたのです。
フリーランスコンサル事業を5年で約10倍に成長させ軌道に乗せた田口に、新たなチャレンジが舞い込みます。PMOコンサルビジネスの拡大に注力していくことになったのです。
総合コンサルファームなので、PMOだけをフォーカスする事はなかったのですが、INTLOOPで扱うコンサル業務はPMO的なタスクも半分程度を占めているのが実態だったのです。それならば、PMO市場を作り上げてきた自負を持つ私自身が、INTLOOPにはPMO人材が多数在籍していることを伝えなければと考えるようになりました」
新時代のPMOニーズに対応するための新組織
再びPMOの領域に携わることになった田口。まずはINTLOOPでPMOの新組織を作ることを目標のひとつにしています。
そもそもINTLOOPには、業務コンサルを担当する「コンサルティング事業本部」、DXのサービスを提供する「DX事業本部」そして「テクノロジーソリューション事業本部」という3種類のデリバリー部門があります。そんな中、田口が目指すのは、それらの部門に横串を指すマトリクス型の組織なのです。
その強みをより活かすためにも、クライアントの細かな要望にタイムリーに応えられることをアピールしていかなければなりません。そのためには、社内の組織の横のつながりを強化し、クライアントの細かなニーズに応えていくための体制づくりが必須です」
田口がこのように考えるのは、PMOが定着することによって生じたクライアント側のニーズの変化を感じているからでもあります。
ですから、在籍しているPMOにはPMO以外のスキルを磨けるだけでなく、 多様性のあるキャリアパスを用意していきたいと感じています」
PMO市場の変化、そしてクライアントからの期待に応えるべく、戦力を募っているタイミングなのです。
INTLOOPのPMOプロジェクトの具体例
INTLOOPでのPMOプロジェクトにおいて田口は、INTLOOPのPMOサービスならではの価値提供を進めています。
よく起きている問題として、体制図の中に長期間に渡って必要な要員がTBD(不在)状態のチームが複数個所あり、開発会社の責任者に対して、定例会議等でいつ埋まるのかと催促するだけの役割になっているPMOが非常に多いのが実態です。それって開発会社からすると鬱陶しいだけのPMOになっており、私もPMOだけをしていた際は、プロジェクト成功請負人とは到底言えないなと思いながら従事していました。
一方、INTLOOPのPMOは、開発会社のPG/SE等必要な要員を探せないで困っている際は、日本最大規模のフリーランス登録DBの中からプロフェッショナル人材をご紹介する事も可能となっており、真のプロジェクト成功請負人と言える状態になります。その結果、お客様・開発会社・弊社共に三方良しな状態にする事が可能となっています」
複数の会社が参加するプロジェクトでは、このようなトラブルが生じやすいため、INTLOOPにはトラブルの発生を未然に防ぐという役割があります。実際に、こうした意思疎通に関するトラブルを解決した事例も決して少なくなかったのです。
このように、INTLOOPとしてクライアントに手厚いサービスを提供するために、田口は正社員のPMOの人数を増やすことも大切だといいます。
『事業創造カンパニー』を目指し、新たな道へ
田口はINTLOOPの将来についても、明確なビジョンを持っています。
その事業を100個創出していく事を目標にし、1000億企業を目指そうとしています。数年後には世間からは『事業創造カンパニー』と呼ばれるような会社になると思っています。
そのひとつがPMO事業です。この目標を達成するためには、『PMO+○○』として、クライアントのさまざまなニーズに応えていくことが今後の課題になるでしょう。ですから、多種多様な分野に特化した人材を育てる必要がありますし、プラスαの人材も求めていかなければなりません」
大きな目標を掲げるINTLOOPですが、そこに向かって社員が充実したキャリアを歩めるよう、支援していくと田口は語ります。
ですから、INTLOOPとしては、新しい事業責任者というキャリアパスを選択肢として提示できるように準備しておくことが重要だと考えています」
そしてその先に目指すものとは──
ですが、ひとつの分野に限定しないことこそが会社としての可能性を広げることになると考えているので、何か新しいことをやりたいという人のための受け皿のような存在にINTLOOPがなっていければ、という想いがあります。
PMOを生涯にわたって極めていきたいという方に限らず、PMOになりたくて転職を考えているものの、いずれは他のキャリアも考えていきたいという方にも、良いキャリア形成のサポートができるのではないかと考えています」
所属するコンサルタントが日々研鑽するINTLOOP。それぞれのコンサルタントが自分にしかできないことを見つけ、そしてその集大成として『事業創造カンパニー』を実現する。そのためにも田口はPMOの歴史を紡ぎ続けるのです。
