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2025年のデータから読み解く2026年のスタートアップトレンド|INTLOOP Ventures(2025年12月)

開催日
2025.12.15
開催場所
INTLOOP本社内 Cafe INTLOOP

2025年12月15日、INTLOOP株式会社が運営するスタートアップ支援プログラム「INTLOOP Ventures」は、スタートアップ市場の動向をテーマとしたトークイベントを開催しました。

金利の上昇や上場維持基準の変更など、スタートアップを取り巻く環境が大きく変化する中、今後のエコシステムはどのように進化していくのか。本イベントでは、ユーザベースのスタートアップアナリスト・平川凌氏を迎え、2025年の資金調達トレンドとその背景、そして今後の見通しについてデータをもとに解説いただきました。

後半のパネルディスカッションでは、平川氏に加え、現場で投資判断を行うベンチャーキャピタリストが登壇。データから見える市場の変化と、投資の現場で感じている実感を重ね合わせながら、2025年の振り返りと2026年に向けた展望について活発な議論が交わされました。

本記事では、トークセッションやパネルディスカッションの内容を中心に、イベント当日の様子を振り返ります。変化の局面にあるスタートアップ市場を捉える一助として、ご活用いただければ幸いです。

INTLOOP Ventures イベントレポート
2025年のデータから読み解く2026年のスタートアップトレンド

【実施日時】
2025年12月15日(月)18:00〜20:30

【タイムテーブル】
17:30〜18:00 受付
18:00〜18:15 オープニング
18:15〜19:00 トークセッション「Speedaアナリストに聞く!スタートアップ市場動向」
19:00〜19:30 パネルディスカッション「スタートアップアナリスト・VCが語る2025年の振り返りと将来展望」
19:30〜19:40 Q&A
19:40〜19:45 INTLOOPからの案内
19:50~20:30  全体ネットワーキング・懇親会

【実施場所】
INTLOOP本社内 Cafe INTLOOP
〒107-0052
東京都港区赤坂2丁目4−6 赤坂グリーンクロス27F Cafe INTLOOP

オープニング

イベントの冒頭では、IVIC(INTLOOP Ventures Innovation Community)の紹介ムービー上映を皮切りに、INTLOOP株式会社の廣瀬より事業概要の説明が行われました。

創業20周年を迎えたINTLOOPは、現在、連結で約1,425名の社員を擁し、売上高335億円規模で事業を展開しています。直近10期においては年平均成長率(CAGR)47%と高い成長を継続。プロパーのコンサルタントやエンジニアに加え、約5万3,000名のフリーランス人材ネットワークを活用したハイブリッド型の支援体制を強みとしています。

案件に応じて1名単位からチーム編成まで柔軟に対応できる点や、コンサルティングファームと比較して価格競争力を持ちつつ、人材会社と比べてより踏み込んだ提案ができる点を強みとして紹介され、企業の経営課題に対して奥行きのある支援が可能であることが語られました。

続いて、スタートアップ支援コミュニティIVICの取り組みについて説明が行われました。IVICでは、スタートアップの成長に欠かせない「ヒト・チエ・カネ」を循環させることを目的に、イベント開催、Slackコミュニティ運営、メディア発信という3つの機能を軸に活動中。現在、Slackコミュニティには約200名が参加し、事業相談や情報共有、イベント告知などが日常的に行われています。

今後も、M&AやIPO、人材など特定テーマにフォーカスした勉強会に加え、大手企業・VC・スタートアップをつなぐ場づくりにも力を入れていく方針が示されました。

<過去のイベント例>
4月:AIスタートアップ ピッチ・VC壁打ち相談会
5月:グロース加速に向けたストックオプション戦略とは?
7月:IPOのリアルと上場後の経営戦略
8月:スタートアップM&Aの最前線を学ぶ
9月:トップティアVCキーパーソンが大集結!Pre シリーズA・シリーズA資金調達マッチング Meetup
10月:事業会社系VCキーパーソンが大集結!Pre シリーズA・シリーズA資金調達マッチング Meetup
11月:金融・生損保系VCキーパーソンが大集結!Pre シリーズA・シリーズA資金調達マッチング Meetup

「INTLOOP Ventures」とは

INTLOOP Venturesは、スタートアップとの共創を通じて社会・産業課題の解決を目指す、INTLOOPのスタートアップ支援プログラムです。INTLOOPが20年以上にわたりコンサルティングとプロフェッショナル人材支援を通じて培ってきた、人材ネットワーク・企業ネットワーク・知見を活かし、先端技術を有するスタートアップと連携し、2030年に向けて懸念される労働人口の減少や生産性の低下といった構造的な社会課題の解決に挑んでいます。協業型アクセラレータープログラム「INTLOOP Ventures Accelerator(IVA)」や、事業共創を支援する「INTLOOP Ventures Innovation Community(IVIC)」を通じて、資金・リソース・ネットワークの提供により、実効性あるイノベーション創出を後押ししていきます。

トークセッション ~日本のスタートアップ資金調達動向~

オープニングに続いて、トークセッション「Speedaアナリストに聞く!スタートアップ市場動向」が実施されました。

登壇したのは、株式会社ユーザベース スタートアップアナリストの平川凌氏。
大学在学中の2019年にユーザベースへインターンとして参画して以降、一貫してスタートアップ領域に携わっており、現在はスタートアップの資金調達動向を分析するレポートの制作などを担当しています。

本セッションでは、平川氏が制作に関わるSpeedaの資金調達レポートをもとに、日本のスタートアップ市場における「資金調達」「EXIT」「投資家」それぞれの動向について解説。スライドを用いながら、数字から見える市場の変化や、その背景にある構造を読み解いていくセッションとなりました。

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【登壇者】
​株式会社ユーザベース スタートアップアナリスト
平川 凌 氏
2019年、ユーザベースのINITIAL事業(現・スピーダ スタートアップ情報リサーチ)にインターンとして参画。スタートアップのファイナンスデータの組成や、VC/CVC向けの記事執筆を担当。 2021年に新卒入社後、NewsPicksへ異動し「NewsPicksスタートアップ」を立ち上げる。2024年10月より現職。 スタートアップの資金調達動向を網羅的に分析するレポート『JapanStartup Finance』の制作など、スタートアップ領域でデータに基づくレポートの企画・執筆を担当。 スタートアップのCxOや投資家が愛読する『Coffee Break with Startups』も運営。
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※本セッションでは具体的なデータや事例も交えた解説が行われました。本記事では一般に共有可能な内容に絞ってご紹介しています。

テーマ1|資金調達動向

最初のテーマは、日本のスタートアップにおける資金調達動向。
平川氏は、最新データ(2025年上半期時点までのデータ)をもとに、資金調達を取り巻く状況は引き続き慎重な局面にあるとの認識が示されました。その一方で、調達の形やステージによって状況に差が出てきている点も指摘されました。

また、近年の市場変化を背景に、大型調達が行われにくくなっている一方で、初期フェーズのスタートアップには別の動きが見られることや、個別事例を見る際には数字の表面だけで判断しないことの重要性についても触れられました。

セクター別の話題では、引き続き注目を集める分野がある一方で、中長期視点で期待される領域が広がりつつあるとの見方が共有されました。

併せて、大学発スタートアップを取り巻く環境についても話題となり、研究開発型スタートアップを支える仕組みや、地域的な広がりについて言及がありました。

テーマ2|EXIT動向
次のテーマはEXIT動向について。

平川氏は、IPOを取り巻く環境が厳しさを増している現状に触れつつ、上場企業の質が重視される方向へ変化してきている点を指摘しました。

また、IPO一辺倒ではなく、M&Aを含めた複数の選択肢を視野に入れる動きが広がっていることや、EXITの形が多様化しているという点も印象的な論点として挙げられました。

テーマ3|投資家動向
最後のテーマは投資家側の動きについて。

平川氏からは、投資家のスタンスが全体として慎重になっている一方で、投資主体ごとに役割や考え方の違いがより明確になってきているとの見解が示されました。

特に、事業会社やCVCの関与のあり方、VCを取り巻く環境の変化、海外投資家との目線の違いなど、投資判断の背景にある構造的な変化について話題が及びました。

全体を通じて、スタートアップ・投資家・事業会社それぞれが、従来の延長線上にありつつも、より慎重かつ主体ごとに異なる前提で意思決定が行われる局面に入っていることが強調されました。

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セッションの終盤には、平川氏が自身の手がける調査レポートについて紹介。
レポート本体は有償ですが、内容をまとめた無料のサマリー記事も公開中。「まずはサマリーだけでも目を通してもらえたら」と、参加者に向けて呼びかけがありました。

EXPERT Growth Hack Report 申込フォーム:https://form.uzabase.com/ng/answers/growthhack_regular2506/
サマリー:https://initial.inc/articles/growth-market-post-ipo

パネルディスカッション「アナリスト・VCが語る2025年の振り返りと将来展望

続いては、ユーザベースの平川氏に加え、スタートアップアナリストとVCが一堂に会したパネルディスカッション。

日頃、異なる立場で投資・事業に向き合う登壇者が3つの話題に沿って、2025年の投資環境を多角的に振り返りました。印象的な出来事や市場の変化を踏まえつつ、2026年に向けた注目テーマについても、現場感のある意見が交わされるセッションとなりました。

テーマ1|2025年、ぶっちゃけどうでした? ~投資環境を振り返る~
テーマ2|2025年の印象的な出来事・Newsとは
テーマ3|2026年の注目投資テーマ

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【登壇者】
​​アント・イノベーションズ代表パートナー 兼 東大IPCフェロー
水本 尚宏 氏
創業メンバーとして東大IPC参画。アカデミア横断の起業支援プログラム1stRoundを設立。2020年にAOIファンドを設立してCIO就任(2025年10月からフェロー)。カーブアウトとDeeptech投資を得意とする。2025年11月にアント・イノベーションズを設立し、代表取締役パートナーに就任。主なリード投資先はSignate、ロボトラック、Onedot等。

​Archetype Ventures Partner
向川 恭平 氏
3号ファンドより福井・中嶋と共にGeneral Partner(GP)を務める。新卒三菱商事にて国内外の上下水道事業を含むインフラ事業に従事後、日米クロスボーダーVC DNX Venturesを経てArchetype Venturesに参画。UC Berkeley Haas School of Business MBA修士(Class of 2018)、東京大学経済学部卒。

​ON&BOARD株式会社 Partner
長谷川 俊介 氏
2009年三菱商事に入社。防衛・自動車関連のトレーディング業務、在インドネシア自動車販社における商品企画・販売のOperation主導、本社投資委員会における多数の投資・事業再生・撤退案件の稟議、自動車事業本部の戦略立案等、幅広い業務に従事。
日本の産業競争力の変化を目の当たりする中、「日本発のイノベーション創出により直接的に関わりたい」との思いから、ON&BOARD創業に参画。
一橋大学法学部卒(在学中、英国Warwick大学Politics & International Studies留学)。
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当日は多くの示唆に富む意見が交わされましたが、ここでは語られた内容のうち、特に重要なポイントを中心に整理してお伝えします。

テーマ1|2025年、ぶっちゃけどうでした? ~投資環境を振り返る~

水本氏:
正直、投資のメインストリームがSaaSからディープテックに移った年だったと感じています。以前はSaaS中心だったVCも、今はディープテックに大きく張っている。一方で、SaaSは調達がかなり厳しくなりました。ただ、ディープテックも万能ではなく、IPO事例が増える中で「資本効率の悪さ」が見え始めている。ITもディープテックも、それぞれの難しさがはっきりしてきた一年だったと思います。

向川氏:
SaaSはマルチプル低下で調達が難しくなり、逆にディープテックは国策や補助金の追い風でアップラウンドしやすい。ただ、だからといって本質が変わったわけではなく、結局は顧客課題に向き合い、早くトラクションを出せるかどうか。SaaSでも筋の良い会社は評価されていて、トレンドと個別案件は切り分けて見ています。

長谷川氏:
ON&BOARDは2024年後半から投資を始めたので、今の環境が前提です。見ているのはディープテックとAIで、特にAIはコスト低下により、業界理解の深い起業家が次々と挑戦している。調達環境は厳しいですが、投資タイミングとしてはむしろ良い。IPOが減る中で感じるのは、これからは「筋肉質な経営」がより強く求められるということ。起業家とVCが一体となって、強い事業を作れるかが重要だと思います。

平川氏:
「筋肉質」という話で言うと、データでも差は明確です。上場時に100億円を超える企業は、業績予想の達成率が高い。一方、達成しきれない会社は「あと数%」の詰めが甘いケースが多い。上場企業も未上場企業も同じで、最後まで数字を詰め切れるか。その強度の差が、結果を分けていると感じます。

テーマ2|2025年の印象的な出来事・Newsとは

平川氏:
2025年は、ラクスルのMBOをはじめ、上場後や未上場段階でPEファンドが関与する動きが目立ちました。ユーザベースの買収なども含め、VCの出口として「IPO以外」がより現実的な選択肢になってきている。日本のVCが今後パフォーマンスを出していくうえで、「VCのPE化」はひとつ大きなテーマだと感じています。

水本氏:
私も、ファンドを大きくするならPE的な戦略は避けられないと思っています。日本のスタートアップ市場は入口(投資額)は大きく伸びた一方、出口はまだ限定的。このギャップを解消しないと、エコシステム全体の成長が止まってしまう。VCのシェアを高めるか、PE的な関与を強めるか。その選択はありますが、スタートアップに流れる資金を増やす方向で考えたいですね。

長谷川氏:
投資を始めて感じるのは、環境が厳しい中でも、良いアイデアと技術を持つ起業家はきちんと評価されているということです。起業家の熱量自体はここ数年で変わっていませんし、「今は厳しいからやめよう」という声も聞かない。資本政策はサイクルで変わるものなので、今このタイミングで起業すること自体は、むしろ前向きに捉えています。

向川氏:
CVCやアクセラレーター、政府系ファンドの増加で、シード環境はかつてないほど整っています。やる気があれば起業も調達もできる。ただし、その資金をきちんとリターンにつなげられなければ、いずれお金は引いてしまう。独立系VCの立場としては、業界全体で「リターンを出す意思」を改めて持たないと、数年後に反動が来る可能性も感じています。

テーマ3|2026年の注目投資テーマ

水本氏:
技術テーマそのものというより、「入口と出口の歪み」をどう解くかに注目しています。投資はこの10年で大きく増えた一方、EXITは広がっていない。上場社数も減る中で、この構造自体が大きな危機であり、同時に投資機会でもある。
特に、上場前後のフェーズで企業価値をどう引き上げ、時価総額100億円規模まで育てていくか。その役割を担うプレイヤーがまだ少なく、ここに大きな可能性があると感じています。

向川氏:
テーマは大きく二つあります。一つは日本固有の課題。高齢化や相続など、資産がどう次世代に移るかという問題は、解決すべき市場として非常に大きい。
もう一つはグローバル展開。最近の起業家は英語力も高く、日本でIPOした後に海外市場へ出ていくケースも現実的になってきています。そうなるとVCの関わり方も変わります。
量子、国防など国策と結びつくディープテック領域で、日本の技術を海外につなげる投資には引き続き注目しています。

長谷川氏:
ON&BOARDとしては大きく三つで、基本的には昨年から変わっていません。
一つ目は、日本の生産性を高めるDX・AI。二つ目は、社会を支える革新的技術としてのディープテック。三つ目は、外貨獲得につながる新産業、IPやエンタメ領域です。
加えて、安全保障やインフラ老朽化といった国の投資が明確に向かっている領域は、キャピタリストとして無視できないテーマだと感じています。

平川氏:
投資テーマというより、最終的に重要なのは「結果を出すこと」だと思っています。スタートアップもVCも、パフォーマンスがすべて。
環境が変わる中で、単純な戦略では通用しなくなっている。もがきながらでも前に進み、数字を積み上げていく。その姿勢自体が、これからの時代に求められているのではないでしょうか。

Q&A

セッションの締めくくりとして、参加者から寄せられた質問に登壇VCが応えるQ&Aを実施しました。「Slido」を通じて多数の質問が集まり、その中から特に注目度の高かったテーマについて意見が交わされました。

以下では、その一部を抜粋して紹介します。

Q:SaaS以外の領域にも投資関心が広がる中で、フィジカルAI(ロボティクス)にはどのような魅力や課題があると考えていますか。

長谷川氏:
この場の3名に共通しているのが、トラックの自動運転を手がける「ロボトラック」への投資です。複数のセンサーやAIを組み合わせた、フィジカルAIの代表的な事例といえます。

背景には、物流業界の深刻な人手不足やドライバーの高齢化、労働規制といった構造的課題があります。このままでは将来的に物流が立ち行かなくなるという危機感のもと、国主導で幹線輸送の自動運転実現に向けた取り組みも進んでいます。

フィジカルAIの大きな魅力は、人手不足や生産性低下といった社会課題に対し、現実的な解決策を提示できる点です。一方で、技術・規制・社会実装という複数のハードルを同時に越える必要があり、その難易度は高い。それでも、生産性を底上げする手段として、今後ますます重要な領域になると考えています。

Q:M&A件数が増える一方で、バリュエーションや買い手側の制約も課題になる中、今後VCは事業会社に何を求めているのでしょうか。

向川氏:
うまくいかないM&Aの多くは、スタートアップが買い手企業の中で「周辺的な存在」にとどまってしまうケースだと感じています。買い手側が自社の本業の一部として本気で位置づけ、将来像を明確に描けている場合は、100%買収であっても「売って終わり」にはなりません。事業としてどう育てていくのか、そのビジョンを示せるかが重要だと思います。

長谷川氏:
VCとしては送り出す立場でもあるので、PMIの設計は非常に重要なテーマです。創業者がいなくなっても、事業が継続的に買収先に価値をもたらす仕組みをどう作るか。そのために、ストックオプションの設計や、M&A後も従業員が残る前提づくりを、起業家と早い段階から話しておく必要があります。

また、買い手側も楽観的な成長シナリオだけでなく、「誰がどう事業を担うのか」まで踏み込んで議論することが不可欠。起業家・事業会社・VCが当たり前にこうした話をできる環境を作っていくことが大切だと感じています。

Q:最後に、起業家へのアドバイスをお願いします。

平川氏:
よく「詳しいですね」と言われますが、正直なところ、多くは調べれば出てくる情報です。投資家の投資スタンスや戦略、過去のインタビューなども含めて、事前にしっかりリサーチしておくことは大切だと思います。その方が、起業家にとっても投資家にとっても、より良い対話につながります。

長谷川氏:
自分自身も半分は起業家のような立場だと感じていますが、よく立ち返るのは「なぜこれをやっているのか」という問いです。結局のところ、「やりたいからやっている」という気持ちが原点。自分の人生の中で何を成し遂げたいのか、その感覚は忘れずに持ち続けています。

向川氏:
VCとして7年ほど関わってきて思うのは、投資は短期の関係ではなく、少なくとも10年単位で続く関係だということです。条件面はもちろん重要ですが、それ以上に、起業家と投資担当者の相性も非常に大切。お互いに長く付き合う前提で選ぶ意識があると、より良い関係になると思います。

水本氏:
一番伝えたいのは、VCは「野心的な起業家」に飢えているということです。資金が厳しくてもアクセルを踏みにいくような、ある意味振り切った覚悟のある起業家に投資したい。ただし、そのためには「なぜ投資すべきか」という理由が必要です。そこが明確であれば、あとは思い切って踏み込んでほしい。そうしたスタートアップこそ、大きく跳ねる可能性があると感じています。

全体ネットワーキング・懇親会

イベントの締めくくりには、登壇者・参加者が自由に交流できるネットワーキング・懇親会を実施。立食形式で軽食やドリンクが用意され、会場全体に和やかな空気が広がりました。

トークセッションやパネルディスカッションを受けて、平川氏やVC登壇者に直接質問を投げかける参加者の姿も見られ、データや投資現場の話題を起点に、会話が自然と深まっていきます。また、スタートアップ同士で近況や課題感を共有するなど、新たなつながりが広がる場面も。次の一歩につながる対話が行き交う、イベントを締めくくるにふさわしい交流の時間となりました。

* * *
今回のイベントでは、スタートアップを取り巻く市場環境が大きく変化する中で、データと現場の視点を交差させながら、資金調達・EXIT・投資家動向について多角的に議論が行われました。

トークセッションでは、スタートアップアナリストによる最新データの解説をもとに、2025年の振り返りと今後の見通しが共有され、続くパネルディスカッションでは、VCそれぞれの立場から率直な意見や実感が語られました。資金調達や事業成長に向けた具体的なヒントを得ると同時に、ネットワーキングを通じて新たな関係性が生まれる機会となったことも、本イベントの価値のひとつといえるでしょう。

INTLOOP Venturesでは、今後もスタートアップと投資家、事業会社がフラットにつながり、次の挑戦へと進むための場づくりを続けていきます。今後の取り組みにも、ぜひご注目ください。

イベントの概要

開催日時
2025.12.15 ~ 2025.12.15
18:00~20:30
開催場所
INTLOOP本社内 Cafe INTLOOP
〒107-0052
東京都港区赤坂2丁目4−6 赤坂グリーンクロス 27F
会場 のウェブサイトを表示する

銀座線・南北線「溜池山王」駅10番出口直結
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