Interview インタビュー
INTLOOP発、新時代のイノベーションコミュニティ「IVIC」が目指す未来|林代表インタビュー(第3回/全3回)

目次
テクノロジーの進化が加速する現代、新たなイノベーションには企業間の連携と情報共有が欠かせません。そんな環境を実現する場として誕生したのが「IVIC」です。
IVIC(INTLOOP Ventures Innovation Community)は、最先端テクノロジーを活用する企業が集い、共に成長するコミュニティ。INTLOOP Venturesの一環として設立され、AIやアグリテックなど多様なスタートアップが参加し、新たなビジネス創出を目指しています。
本記事では、IVICの誕生背景、理念、特徴、そして今後の展望に迫ります。未来を切り拓くコミュニティの可能性とは――。ぜひ最後までお楽しみください。
―― IVICとは、どのようなコミュニティなのでしょうか? また、その名称にはどのような意味が込められているのでしょうか?
―― INTLOOP社ならではのイベントを作ろうと思った理由は何ですか?

―― IVICの特徴について、より詳しくお聞かせいただけますか?
1. カネ(資金面の支援)
多くのコミュニティではVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達が中心ですが、IVICではそれに加えて、ベンチャーデットファンドなども活用可能です。当社が投資している先のネットワークを活かし、融資という形での資金支援も提供できます。
2. モノ(ビジネス環境の支援)
大手企業のサービスだけでなく、ベンチャー向けの商材を提供する企業とも連携し、「オフィスの机をどうするか」「業務に必要なツールをどう安く揃えるか」など、具体的なビジネス環境の支援も行います。
3. ヒト(人的リソースの支援)
INTLOOPはプロフェッショナル人材を多く抱えているため、そのネットワークを活かし、経験豊富な専門家とともに伴走しながらビジネスを成長させることができます。特にこの部分は、INTLOOPならではの強みであり、独占的に提供していく予定です。
こうした「ヒト・モノ・カネ」の三位一体の支援を提供し、ビジネスの成長を後押しするコミュニティを目指しています。
―― IVICには主にどのような方々が参加されるイメージですか?

―― このコミュニティから新規事業を生み出すことも視野に入れていますか?
そうですね。やはり大手企業にとって新規事業開発は今後の重要なテーマになっていて、そのためにCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を立ち上げる企業も増えています。
INTLOOPとしても、これまで自社内でさまざまな新規事業を立ち上げてきた実績があります。その経験を活かして、単なる投資やマッチングにとどまらず、コンサルティングという形で新規事業の創出をサポートすることも視野に入れています。
このコミュニティを通じて、大手企業とスタートアップが出会い、実際に新しいビジネスが生まれる場にしていきたいですね。
―― ベンチャーについては、どのような企業に参加してほしいと考えていますか?
まずは気軽に参加して、実際に話をしてみていただければと思います。

―― IVICは2025年が初年度になりますね。今年・来年の計画について、定量的・定性的な目標を教えてください。
―― では、IVICの中長期ビジョンについてもお聞かせください。今後、どのように発展していくイメージでしょうか?
最初は、まずスタートアップを中心に、VCや大手企業、サービス提供会社などが集まる場として。そこから徐々に成長し、業界ごとの特化型コミュニティ――たとえばアグリテックやAIといったサテライトコミュニティが派生していく形を想定しています。
その中で、INTLOOP VenturesがIVICの中心的な役割を果たしながら、全体のビジネスが拡大していく。結果として、100億、1000億という規模の経済圏が生まれ、さらに海外のコミュニティとも連携することで、グローバルにビジネスを展開するチャンスが生まれると考えています。
―― 国内だけでなく、海外展開も視野に入れているということでしょうか?
そうですね。実は、最近大手企業の方々とお話しする中で、日本のベンチャー企業だけではなかなか海外展開が難しいという課題を感じています。そこで、海外企業同士のビジネスを日本が仲介する形を提案していて、たとえば「中国の企業のサービスをベトナムで展開する」といった事業モデルも考えています。
このような動きを実現するには、まず国内で一定規模の経済圏を築き、発言権を持つことが重要です。そのためにも、まずはINTLOOP Venturesをしっかり成長させ、その周囲にサテライト的なコミュニティを広げ、100億、1000億の規模へと育てていく。そして、その先にあるグローバル展開へとつなげていく、というのがIVICの中長期的なビジョンですね。
―― 林社長やINTLOOP社としては、今後、IVICのイベントを通じてどのような人たちと出会っていきたいとお考えですか?
ここまでの話とも少し重なるのですが、我々が協業のターゲットとしているのは、コンサルティングサービスとの相乗効果が高い企業です。たとえばAIソリューションを持っているベンチャーや、食共創パートナーズのビジネスとシナジーを生みやすいアグリテック領域の企業ですね。
ただ、それに限らず、旅行系をはじめとするさまざまな業界のベンチャーとも積極的に出会いたいと考えています。というのも、どんな組み合わせの出会いが相乗効果を生むのかは、実際に交流を重ねながら見えてくる部分が大きいからです。
たとえば、イベントで多様な業界の方々が集まると、「この分野なら、次はこういう大手企業とマッチングできるのでは?」といったアイデアが生まれます。そういう流れを作るためにも、まずは幅広い業種の方々に参加していただくことが、今後の展開を加速させるポイントになると考えています。
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IVICは、最先端のテクノロジー企業が集い、共に未来を切り拓くための革新的なコミュニティです。「ヒト・モノ・カネ」の支援を一体化し、大手企業とスタートアップをつなぐ架け橋として。ただの名刺交換の場ではなく、「本当に価値あるつながり」を生み出す場として――。
INTLOOPは、これからも多彩なイベントや支援を通じて、新たなビジネスの創出と成長を加速させていきます。そして、挑戦する皆さまとともに、未来を切り拓く場を築いていくことをお約束します。